本土の人にとって『天ぷら』と言えば、お塩と天つゆで頂いたり、天丼だったりお蕎麦のお供だったり…食事としての印象が強い食べ物ですよね。ですが、沖縄県民にとって天ぷらはワンハンドメニューのおやつでもあるんです!具材も本土では見ないものもあり、沖縄に行ったらぜひ食べて欲しいソウルフードなんです!
今回はそんな沖縄の定番おやつである天ぷらについて、本土の天ぷらとの違いや沖縄ならではのオススメ天ぷらなどをご紹介していこうと思います。
沖縄のソウルフード『天ぷら』
本土では高級料理の位置づけをされることもある天ぷらですが、沖縄では定番おやつ・おかずとして親しまれているのが天ぷら。食卓におかずとして並ぶのはもちろんですが、学校帰りの学生がおやつに食べるような食べ歩きグルメが沖縄の天ぷらなんです。居酒屋でも必ずと言っていいほど天ぷらがメニューに並んでおりおつまみとしても人気で、お盆やシーミーなどの行事で大量の天ぷらが振舞われることもあります。子供から大人まで…まさに沖縄県民のソウルフードとして幅広く愛されているのが沖縄の天ぷらなんです!
沖縄の天ぷらが手軽なおやつや夕飯のおかずとして愛され続けている理由が本土の天ぷらとの違いに現れています。いったいどこが違うのでしょうか?沖縄の天ぷらにしかない特徴を見ていきましょう!
フリッターのように衣が厚い!
本土の方で天ぷらというと、中の具材が見えるくらいに衣が薄く、サクサクと軽い食感のものを思い浮かべるはず。沖縄の天ぷらはその逆で、ぶ厚い衣が特徴なんです!まるでフリッターのように厚い衣は、外側はサクサク中はもちもちの食感で食べ応えのある一品に。だからこそ学校帰りの学生の小腹を満たすのにぴったりなんですね。
衣に味が付いている!
塩や天つゆを付けて食べるのが本土の天ぷらですが、沖縄の天ぷらには衣に塩やだしで味付けがされているのが普通なんです。調味料を足す必要がないのもワンハンドフードとして定着している理由です!
安い!
学生のおやつや庶民のおかずとして定番な沖縄の天ぷらはもちろん価格もリーズナブル。お店や食材によって異なりますが、ほとんどの天ぷらが1個50円~80円ほどで販売されています。一つでもボリューミーで満足できる、家族分たくさん買っても安く済んでかつお腹いっぱいになれる…まさにソウルフード!
オススメの天ぷらは?
かき揚げ、えび、かぼちゃ…本土の定番天ぷらももちろん美味しいですが、沖縄でソウルフードとして愛されている天ぷらは食べ応えのあるものが多いです。
どこの店舗でもラインナップされている『定番の沖縄天ぷら』を3つピックアップしてご紹介します!
もずく
沖縄の天ぷらの定番の一つがもずくの天ぷら!本土ではまずお目にかかれない沖縄ならではの天ぷらですよね。もずくだけのシンプルイズベストな物もあれば細く切った野菜などを混ぜ込んだかき揚げスタイルのものも…お店ごとの違いを食べ比べてみるのも楽しいです。外側や端はカリカリサクサク内側はもっちり、もずくのプチプチ食感で新感覚のおいしさ!
ウムクジ
うむくじの天ぷらと言われても何の天ぷらなのか分からない人の方が多いと思います…その正体は『紅芋』なんです!うむくじとは『芋くず』が訛った言葉で『うむくじアンダギー』や『ティーパンパン』と呼ばれることもあるのがうむくじの天ぷらです。もちもち食感と紅芋の甘さが3時のおやつにピッタリな一品!
サカナ
沖縄の天ぷら屋さんには必ず置いてあるのがサカナの天ぷら!サカナの天ぷらは細長い棒状の形がオーソドックスなので食べ歩きにピッタリな一品です。『サカナって何の魚?』と思う方も多いと思いますが、ほとんどのお店ではサカナとしか表記されていないんです。気になる方は何の魚を使っているのか聞いてみるのも面白いかも…。
上に『沖縄の天ぷらは衣に味が付いているのでそのまま食べられる』と書きましたが、もう少し味が欲しいなというときに沖縄の人が天ぷらに付けるのはなんとウスターソース!お店で天ぷらを購入するとウスターソースの小袋を付けてくれたり、店頭にウスターソースが置いてある所も多いのでぜひ試してみて下さいね♪