「ちんびん」は沖縄の定番おやつ
日本のグローバルボーイズグループJO1(ジェイオーワン)の與那城奨さん(沖縄県那覇市出身)が、自身が出演するラジオ番組で紹介してJAM(JO1のファンネーム)の間で「おいしそう!」「食べてみたい!」と話題になった『ちんびん』。
沖縄のご当地おやつとして親しまれている味で、もちもちの黒糖生地をくるくると巻いてあるクレープのようなお菓子です。
沖縄では日常的に食べられる定番おやつとして親しまれており「ちんびんミックス」なるミックス粉も売られています。
基本の材料は小麦粉、黒糖、ベーキングパウダー、水とシンプルな構成になっていて、粉の配合によって各家庭で味わいが違うのが特徴です。薄焼きにして巻いたものをそのままで食べるのが基本ですが、味変のため中にクリームやチョコソースなどを巻き込んで食べたりもします。
どこで食べられるの?
沖縄では各家庭で作って食べることも多いですし、スーパーの和菓子コーナーや昔ながらのお菓子屋さんなど、身近なお店でも出来合いのものが販売されています。
ちんぴんミックス粉は沖縄県のスーパーや、東京では銀座の「わしたショップ」などでも取り扱いがあります。その他全国の沖縄県アンテナショップ、または一部ネットショップなどで購入することができます。
「ちんびん」と「ポーポー」の違いって?
沖縄では「ポーポー」という、こちらも同じく生地をくるくると巻いたお菓子が販売されているのを見聞きしたことがある人も多いかと思いますが、ポーポーは本来黒糖なしの白い生地にアンダンスー(沖縄の油みそ。味噌と豚肉などを炒め合わせたもの)を巻いてあるものを指します。どちらかというと甘いお菓子というよりヒラヤーチー(沖縄のお好み焼き)と並ぶ軽食の位置づけのものです。
ただしちんびんの生地にアンダンスーを巻くことがあったり、「ポーポー」や「黒糖ポーポー」という商品名でちんびんが販売されていることもあるので、沖縄県民でも混同している人もいます。
黒糖入の甘い生地が食べたい場合は「ちんびん」や「黒糖ポーポー」といった商品を選ぶとちんびんの生地が食べられますよ。
ユッカヌヒー(旧暦5月4日)に食べる
日常的に食べる定番おやつとして親しまれているちんびんやポーポーですが、沖縄のこどもの日にあたるユッカヌヒーにヒヌカンガナシー(ヒヌカン様=火の神様)にお供えするお菓子としてもおなじみとなっています。
旧暦の5月4日は新暦で6月21日にあたります。ぜひこの時期におうちで作って味わってみてください。
『ハーリー大会』が今年から復活の兆し!
ユッカヌヒーといえば、毎年当日または前後の日程で、沖縄県の各地でハーリー大会(豊漁や海の安全を祈願する漁船リレー大会)が開催されています。
新型コロナウィルス感染拡大防止のためここ数年は中止が続いていたハーリー大会ですが、2023年からは復活の兆しがあり、GW中には目玉となっている『那覇ハーリー』が4年ぶりに盛大に開催されて話題を呼びました。また次いで大きな大会となっている『糸満ハーレー』も開催が発表され、期待が高まっています。
沖縄にハーリー大会見物に訪れた際にはぜひ「ちんびん」や「ポーポー」と一緒に楽しんでみてくださいね。
沖縄県で開催されるハーリー大会日程(2023年)
那覇ハーリー | 2023年5月3日(金)~5月5日(日) |
糸満ハーレー | 2023年6月21日(水)~22日(木) |
港川ハーレー(港川ハーリー) | 2023年6月21日(水) |
奥武島海神祭(奥武島ハーリー) | 2023年6月21日(水) |
石垣市爬竜船競漕大会(海神祭ハーリー) | 2023年6月21日(水) |
石垣島白保ハーリー(海神祭) | 2023年6月21日(水) |
石垣島 船越屋ハーリー | 2023年6月21日(水) |
北谷ニライハーリー | 2023年6月25日(日) |
豊見城ハーリー | 2023年7月23日(日) |
沖縄爬龍舟フェスティバル | 開催未定 |
名護市長杯争奪 全島ハーリー大会 | 2023年8月6日(日)、予備日8月13日(日) |
今帰仁ハーリーカーニバル | 開催未定 |
平敷屋ハーリー | 開催未定 |
伊江島海神祭(パーリ) | 開催未定 |
久米島 鳥島爬龍船大会 | 2023年6月21日(水) |
久米島 真泊ハーリー | 2023年6月21日(水) |
久米島 儀間ハーリー | 2023年6月25日(日) |
嘉手納ハーリ―大会 | 2023年中止 |
読谷村ハーリー大会 | 2023年6月25日(日) |
てだこハーリー大会 | 2023年中止 |
※最新の開催情報は各自治体のHPなどをご確認ください。